「夜中に足がつって目が覚めるんです…」
暑さが増してくると、とくに多くなるこのお悩み。
寝ているときにふくらはぎや足の裏がキューッとつって、目が覚めてしまう。つらいですよね。
実はこれ、夏特有の条件がいくつか重なって起こりやすくなっているのです。
夜に足がつりやすくなる主な原因
① 寝ているあいだの水分・ミネラル不足
夏は、寝ている間にも知らないうちに汗をかいています。
水分だけでなく、ナトリウム・カリウム・カルシウムといったミネラル(電解質)も失われてしまうため、筋肉がうまく動かず、つりやすくなるのです。
② つま先が下に向いたまま寝ている
仰向けで寝ていると、布団の重さなどで自然につま先が下向きになりやすい。
この状態は、レッスンでいう「ポイント」(つま先を伸ばす)になっていて、ふくらはぎの筋肉が縮んだままになります。
ずっとこの姿勢が続くと、急につることも。
夏は軽めの寝具が多いとはいえ、足の向きには少し気を配っておきたいところです。
③ 足元の冷え・血流不足
夜間のエアコンや扇風機、気持ちいいですよね。
でも、風が直接足元に当たると、思いのほか冷えてしまうことも。
足が冷えると血行が悪くなり、筋肉もこわばりがち。つりやすさに拍車がかかります。
今日からできる!夜のつり対策3つ
① 寝る前に、コップ1杯の水
夜の脱水を防ぐには、寝る前に常温の水を1杯飲むのが効果的。
白湯にしてもOKです。
汗をかきやすい方は、麦茶や経口補水液でミネラルも補えると安心ですね。
② 足首まわりを軽く動かしておく
眠る前に足首をゆっくり回す、ふくらはぎをやさしくさする。
たったこれだけでも、血流が促されて予防になります。
とくに、あまり歩いていない日や運動不足が続いている方は、ふくらはぎの筋肉を一度“目覚めさせて”から眠るのがおすすめです。
③ 足元を冷やさないように工夫する
- エアコンの風が足元に直接当たらないよう、角度を調整
- 薄手の靴下やレッグウォーマーで足首まわりを冷えから守る
冷えは夏でも油断できません。体感ではちょうどよくても、足はけっこう冷えています。
もし、つってしまったら…
夜中につってしまったときの応急処置はこちら:
- ふくらはぎがつったとき → つま先を手前に引き、ふくらはぎを伸ばします
- 足の裏がつったとき → 足の甲を軽く縮めるように動かしてみてください
痛みがおさまったら、ふくらはぎをやさしくさすって血流を促すと、再発しにくくなります。
まとめ 就寝中に足がつる
夏の夜に足がつる原因は、脱水・冷え・つま先の向きなどが関係しています。
🔹 寝る前に水分・ミネラルをしっかり補う
🔹 足元の冷え対策をする
🔹 簡単な動きで血流を促してから眠る
こうしたちょっとした習慣の積み重ねが、夜中の不快な「つり」から解放される第一歩になります。
ぐっすり眠れる夜のために、今夜から試してみてくださいね。
ヨガ中に足がつる
「夜中だけでなく、ヨガのときにも足がつることがあるんです」
レッスンでもよく聞くお悩みのひとつです。
ヨガ中につる部位として特に多いのが「ふくらはぎ」、次に「太ももの裏側」、「足の裏」です。
足がつるというのは、筋肉が異常に収縮した状態で、収縮が強すぎるために 痛みを感じ、伸ばせなくなる ことが特徴です。
リラックスして動いているはずなのに、ふいにピキッ。
ふくらはぎや足裏がつると、それだけで集中力もそがれてしまいますよね。
ヨガ中につるのにはいくつかの理由があります。
ヨガ中に足がつる原因とは?
① 普段あまり使っていない筋肉が働きはじめたとき
とくに足裏や足指、ふくらはぎなどは、意識的に使わないと眠ったままの筋肉。
ヨガで「マットを足指でつかむ」「足裏でバランスをとる」などの動きが入ると、いきなり働かされてびっくりしてしまいます。
② 水分やミネラルが足りていない
ヨガ前の水分補給が不足していると、筋肉がスムーズに動かず、つりやすくなります。
汗をかきやすい方は、ミネラル入りの麦茶やスポーツドリンクもおすすめです。
③ 筋疲労
普段からヨガを続けている人なら、筋肉の疲労が原因でつることは少ないですが、急に負荷の高い動きをしたとき には注意が必要です。
例えば、ヨガを始めたばかりの方や、新しいポーズに挑戦したときは、使い慣れていない筋肉が疲労してつることがあります。
がんばろうとするあまり、無意識に足先やふくらはぎに力が入りすぎているケースも。
ヨガは呼吸に合わせて“力を抜くこと”も大切です。
実は「反対側の筋肉」が硬いのも原因です
つっている場所ばかりに目がいきがちですが、
実は反対側の筋肉の硬さが原因になっていることもあります。
- 前ももが硬い → 裏ももがつりやすい
- すねが硬い → 足裏がつりやすい
- 背中が硬い → お腹がつってしまうことも
筋肉はペアで動いているので、伸びるはずの筋肉が硬くて動けないと、つりが起こりやすくなります。
まとめ ヨガ中の「つり」を防ぐには?
🔹 レッスン前に水分を1杯(常温または白湯がおすすめ)
🔹 足指・足裏を軽く動かしてから始める(足のじゃんけん・かかとの上下など)
🔹 呼吸に合わせて力を抜く練習をする
🔹 つった場所だけでなく、反対側の筋肉の硬さにも目を向ける
つってしまったときは、無理せず動きを止めて、深呼吸。
ふくらはぎや足の裏を軽くさすってあげましょう。

【ヨガインストラクター】
骨盤底筋トレーニング、骨盤調整、姿勢改善ストレッチ。
三重県津市・鈴鹿市・亀山市を中心に活動中。
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