ヨガのバンダってなに?9つのポイント

bandha ヨガの効果

ヨガで「バンダ」という言葉をきいたことはありませんか?

でも「バンダ」ってなに?どこ?どうするの?とわからないことだらけですよね。

バンダとは、サンスクリット語で「ロック”」「締める」「縛る」といった意味です。

エネルギーを外にもれないように内側に閉じ込め、体内に巡らせる働きがあります。

ヨガのバンダは、体のポイントとなる部位をロックすることで、内臓や神経系への刺激を増やし、エネルギーの流れを調整します。

ポイントとなる9つのバンダについて書いていきます。

バンダを丹田ととしてイメージしてみる

バンダは聞いたとこがないという人も

”丹田”、”インナーマッスル”、”コアマッスル”などときくと

なんとなくイメージできるのではないでしょうか?

バンダは日本人にとってなじみのない言葉かもしれませんが、バンダを丹田とおきかえると理解しやすいかもしれません。

丹田はへそした5㎝あたり、体の中心に位置するエネルギーの集中点を指します。

ヨガのバンダと丹田の概念は、エネルギーの調整や体のバランスを改善するという点で似ています。

概念が分かっていると、身体の使い方がイメージしやすくなります。

バンダを腰を痛めたときの腰痛ベルトとイメージしてみましょう。

なんのためにベルトをしますか?身体を安定させるためですよね。

関節が柔らかいとはどういうことかというと、靭帯が伸びすぎて動きすぎ、オーバーストレッチになってしまいます。

バンダには集める、安定させる、締めるといった意味があります。

関節をいきすぎないよう安定させて使おう!ということです。

9つのバンダ

バンダは、ヨガの実践においてエネルギーの流れや精神と体の調和を促進するために用いられます。

ムーラバンダ(Mula Bandha)
恥骨の付近を締めることで起こるバンダ。骨盤の底でエネルギーを作り出す。

ウディヤナバンダ(Uddiyana Bandha)
腹部を吸い込むことで起こるバンダ場所はおヘソの辺りとされています。 ムーラバンダで作られたエネルギーを下からさらに上に引き上げる力。

ジャランダラバンダ(Jalandhara Bandha)
首と頭の付け根。 喉を締めることで起こるバンダ。頭頂の方に呼吸を立ち上げ、背骨が引き上がる感覚です。

3つの大きなバンダ(ムーラバンダ・ウディヤナバンダ・ジャランダラバンダ)と共に、これら6つのバンダもヨガのポーズをとっていくにあたり重要です。

とくにムーラバンダ(mula bandha)は会陰部(恥骨と尾骶骨の間)にあるとされ、とても小さなバンダでありながら、力強いバンダです。骨盤底筋にあるバンダです。

ムーラバンダを引き上げるとは骨盤底筋を引き上げると同じような感覚です。

また、 ウディヤナバンダ(uddiyana bandha)はおヘソの辺りとされています。
お腹を凹ませ、おヘソを背骨に寄せる様なイメージです。
横隔膜が引き上がる感覚を感じます。呼吸法のときにわかりやすいですね。

特にこの2つのバンダを意識出来るようになると、骨盤ガードルと呼ばれる腰周りの筋肉が発達し、骨盤、腰にガードルをはいているような締め付けの状態ができます。


その他6つのバンダ

アサムバンダ amsa bandha=肩 、肩甲骨上腕関節の凱旋

体幹と上肢をつなぐ重要なバンダ。このバンダがはいってないと上肢3バンダは意味を持たない

カティバンダ kati bandha=太ももの付け根・鼠蹊(そけい)部 股関節外旋

体幹と下肢をつなぐ重要なバンダ。このバンダがはいっていないと、下肢3バンダは意味を持たない

ジャヌバンダ janu bandha=膝上、膝関節軽度屈曲中間くらい

足首から股関節をつなぐ連携地点

クラパルバンダ kurpara bandha=肘 、肘関節の軽度屈曲中間あたり

手首から肩をつなぐ連携地点。

マニバンダ mani bandha=手首、手指、前腕の回内、手首軽度屈曲、手指軽度屈曲と対立運動

ここが崩れると胸式呼吸の質が上がらない

クラプファバンダ kulpha bandha=足首 クラプファバンダ 足首、足の裏、足趾、ここが崩れると腹式呼吸の質が上がらない、下腿の回内、足首の軽度底屈、足趾関節の軽度屈曲と対立運動


他にもいろいろあるようです。

3つの大きなバンダ(ムーラバンダ・ウディヤナバンダ・ジャランダラバンダ)と共に、各位バンダもヨガのポーズをとっていくにあたり重要です。

バンダを具体的に使ってみよう

ヨガのポーズをとるには柔軟性だけでなく、「バンダ」の働きが重要です。
それどころか、バンダが使えていないとケガをします。

関節がしっくりはまる、力が入る、深い呼吸ができるなどバンダには身体を安定させる働きがあるからです。

具体的にはこのように気をつけます。

手指手首    親指をメインにふんばる
             分からない程度に軽く曲げる
    腕の骨を外に回す
肩甲骨   背骨に向かって閉じてお尻に向かっておとす
肋骨    みぞおちにむかって肋骨を落とし閉じる
骨盤    お尻のしっぽを丸めるように
股関節   太ももの骨を外に回す
    分からない程度に軽く曲げる足趾足首  親指をメインに踏ん張る

これらのバンダをカチカチッとはめていくと、姿勢が安定し、ポーズが決まります。

バンダを使うには、正しい姿勢と深い呼吸が重要です。以下はバンダを使うための基本的な手順です。

  1. 正しい姿勢 – 身体が安定していることを確認します。背筋を伸ばし、身体をリラックスさせることがポイントです。

  2. 呼吸法 – 深くゆっくりとした呼吸を行います。吸うときにはろっ骨を広げ、吐くときには腹部を引っ込めるように意識します。

  3. バンダの活性化 – ムーラ・バンダやウディヤナ・バンダなど、使いたいバンダを意識的に活性化させます。この時、特定の筋肉を締めるか、内臓を引き上げるようにすることが重要です。

  4. 保持と解除 – バンダを保持する間は、リラックスした状態で深い呼吸を保ちます。解除する際にはゆっくりとリラックスさせながら、正常な呼吸に戻ります。

1つ1つ意識をして全てのバンダを使っていくと、ポーズが力強くなり安定を感じられ、そして呼吸も乱れず心地よさを感じられるポーズがとれるようになります。

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